カラオケ白書2024から読み解くカラオケマーケット動向
[一般社団法人全国カラオケ事業者協会]
(一社)全国カラオケ事業者協会(JKA)は、全国規模で実施された加盟事業者による市場アンケート調査に基づいた「カラオケ白書2024」を、今年7月に発行した。
調査期間は2023年4月1日~2024年3月31日。この間、5月8日に新型コロナウイルスが感染症法の5類扱いとなったことで、WithコロナからAfterコロナの時代を迎えたといえる。さまざまな行動制限が緩和・解除され、人々の外出意向、消費意向が回復し、レジャー産業にも活気が戻った1年となった。カラオケ業界においても、ユーザー市場規模が2022年度の3,879億円から2023年度は4,430億円と551億円増。コロナ禍以前の2019年度との比較で8割近くまで回復している。
■カラオケ参加人口の推移
- 23年度のカラオケ参加人口:前年より540万人増の約3,780万人
- 23年度のカラオケボックス施設数:8,298施設と、前年よりも増加
JKAの推計による 23年度のカラオケ参加人口は、前年より 540万人増の約 3,780万人となり、コロナ禍以前の 19年との比較で 81%まで戻っている。 23年5月に新型コロナウイルスが感染症法の5類扱いとなったことが、カラオケ参加人口の増加につながったと思われる。
一方、カラオケボックス施設数は 8,298施設で前年より増加。ルーム数も 11万 2,600ルームで 1,400ルームの増加となった。コロナの感染拡大がはじまった 20年以来ルーム数は減少傾向が続いたが、今年度はプラスに転じた。
■カラオケボックスの1室あたりの月間売上げ
- 1室あたりの月間売上げ:平均20.9万円で前年から増加
1室あたりの月間売上げは、前年は 29%だった「 20万円以上」の層が 23年度は 34%まで増加。平均も 20.9万円と前年度の 19.4万円から大きく回復している。立地別では「市街地・繁華街」が平均 24.4万円、「郊外・ロードサイド」が平均 19.2万円でいずれも前年から増加している。
※本稿掲載の『エンターテインメントビジネス』No.59には、このほかカラオケボックスの月別の売上変動、売上額の伸び、外国人来店客の割合他さまざまな分析を掲載しております。
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