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2021年6月14日

QBIT開発のロボット化館内配送集荷サービス

森トラが管理運営する物件で実証実験へ

自動搬送ロボットは3種類用意


 
 ロボティクス・サービス・プロバイダーの㈱QBIT Roboticsは6月2日~7月2日の期間、森トラスト㈱が管理運営するオフィスビル「城山トラストタワー」(東京都港区)にて、ロボット化館内配送集荷サービスの実証実験を行なっている。
 
 同サービスは、QBIT Roboticsが複数メーカーの自動搬送ロボットとロボットアームとビル設備(エレベータや自動ドアなど)をクラウドで統合したサービスを指す。
 
 同実験は、同ビルに入居する一部テナントおよび西濃運輸㈱、佐川急便㈱の協力を得て、実際の荷物の配送、集荷を行なうもの。配送の場合は、配送業者が所定のケースに荷物を入れ、ロボットアームを搭載した荷物棚にセットすると、荷物の大きさや配送先を勘案し適切な自動搬送ロボットを選択、自動で積込みを行ない搬送する。
 
 なお、本件の研究開発および実証実験は国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の補助を受けて実施。新型コロナウイルス感染の拡大を受け、非接触・非対面を実現するとともに、将来的には人手不足による長時間労働などの社会課題解決にもつなげる狙い。
 
 同社は、本件の結果などを通して同サービスを強化し、2021年後半から事業化する方針。大規模オフィスビル(延床面積10万㎡以上)や大規模商業施設(同3万㎡以上)への実装を想定する。そのほか、オフィス設備の自動貸出回収や自動巡回販売など、建物価値向上につながるサービスも提案していく構えだ。

ロボットアームと荷物棚。今回の実証実験ではオペレーションスタッフが常駐する

配送先テナントに到着すると所定端末にて呼出し。一定時間荷物の回収が行われないと自動的に戻る

〈クリックで拡大〉ロボットによる館内配送集荷サービスの運用フロー

〈クリックで拡大〉城山トラストタワーでの実証実験の全体像

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