北海道北広島市に「北海道ボールパークFビレッジ」が2023年3月30日に開業した。プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」が本拠地とすべく、約600億円を投じて開発した宿泊・癒し・飲食機能などを備えた新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」を中核に、周辺にも宿泊や商業施設から、認定こども園や農業体験施設、レジデンスまで、約32h aの規模で「まち」を形成する多様な機能が揃う一大複合開発となる。
 
　飲食・レジャー・サービス施設は、プロ野球公式戦開催日（年間約80日）のみ営業するのではなく、通年営業される。目指すところは、野球を観戦するだけではなく、野球をメインコンテンツとしながらも、野球に関心がなくても楽しめる「ボールパーク」だ。
 
　中核となる新球場は、米国・テキサス州ダラスの設計事務所・HKS社が、北海道の家屋に特徴的な三角屋根をモチーフとした外観で設計。さらに開閉式屋根を採用し、フィールドは開閉式屋根の球場では日本初となる天然芝を採用した。
 
　注目を集めているのが、レフトスタンド側に建てられた5層のランドマークビル「TOWER 11」の存在。球場内では世界初となる温浴・サウナ施設や、アジア初となるフィールドが一望できる客室を備える球場一体型ホテルなど革新的なチャレンジがなされた。
 
　他にも、これまで無かった、試合終了後も飲んで食べて語らえる横丁エリア「七つ星横丁」は12の飲食店が集う。小学生以下の子どもを対象とした、㈱ボーネルンドが運営する遊び場「リポビタンキッズPLAY LOT by Børne Lund」は、同社の直営店としては最大規模。室内だけでなく野外にも遊具が並ぶ。
 
　球場外のF ビレッジエリアには、農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」やアンテナショップやカフェ、コスメ、アウトドア関連ショップなど6 店舗で構成する木造2 階建ての商業施設「THE LODGE」、1 棟貸しタイプの宿泊施設「VILLA BRAM MARE」、BBQが楽しめるグランピング施設「BALL PARK TAKIBI TERRACE ALLPAR」のほか、地域住民向けの認定こども園「キッズラボ ボールパークこども園」も設置された。
 
　さらに、ビレッジ内にはデベロッパーの㈱日本エスコンが開発した分譲マンションが竣工し完売。さらに、ホテルやシニアレジデンス、メディカルモールも開発中で、これらの取組みを通じて、「まち」のにぎわいづくりに貢献していく。