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伊予の湯治場 喜助の湯

男湯の「鬼サウナ」。菊間鬼瓦を使用した本格的な蔵の外観が存在感を示す

 

男湯に高温、超高温サウナ
女湯にミストサウナを新設

 空前のサウナブームのなかサウナ開設の動きが活発化しているが、愛媛県松山市のJR松山駅前で営業する「伊予の湯治場 喜助の湯」は去る6月11日、サウナを新設した。
 
 男湯に設置されたのは地元の菊間鬼瓦を採用し、日本蔵をイメージした外観が特徴の「鬼サウナ」。内部は高温サウナ「蒼」と超高温サウナ「炎」の2種類の部屋が用意されている。「蒼」の室温は約90℃に設定され、ブルーの照明演出によりリラックス効果を高めている。また室温約110℃の「炎」は、レッドの照明演出と高温により雑念を払い無心状態になれる特徴をもつ。いずれも定員は4人。
 
 一方、女湯にはミストサウナ「霞」が設置されている。丸みを帯びた北欧様式の青い建物が親しみやすく女性に好評で、サウナ初心者が多いことや美容効果も考慮し、室温50℃と低くめに設定されている。定員は6人。
 
 同施設を経営するキスケ㈱では、昨年11月、今治市で営業する「しまなみ温泉喜助の湯」にサウナを新設した。日本一、サイクリストが利用する温浴施設として知られるが、予想以上に好評であったことから伊予の湯治湯 喜助の湯にも早期導入を図った。
 
 サウナの導入効果については、若い客層が増え、リピーターも増えた点をあげる。新型コロナウィルス感染症の影響が依然続き、コロナ前の水準にまで客足は戻っていないが、特徴ある魅力的なサウナのおかげで利用者は徐々に盛り返しつつあるという。

ブルーの照明によりリラックス効果を高めた高温サウナ「蒼」。サウナストーンには菊間瓦製の「鬼丸」「鬼玉」を使用

室温が約110℃の超高温に設定された
 

「霞」の室内は青、緑、赤など照明演出が行なわれている

 
 

円形の青い外観が女性に好評のミストサウナ「霞」