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ロマンスカーミュージアム

1階の「ロマンスカーギャラリー」では5車種のロマンスカーを一堂に展示。迫力ある車両を間近で見られる

歴代ロマンスカーを一堂に展示
巨大ジオラマやシミュレーターも必見

 小田急線海老名駅隣接地に4月19日、小田急電鉄㈱としては初の屋内型鉄道常設施設「ロマンスカーミュージアム」がオープンした。小田急電鉄では退役車両を喜多見や海老名の電車基地に保存し、「ファミリー鉄道展」などのイベントで一般公開をしてきたが、同ミュージアムを拠点に鉄道利用者や地域住民とのコミュニケーションの創出を図るのが狙いだ。
 
 コンセプトは“子どもも大人も楽しめる鉄道ミュージアム”。小田急線開業当時の車両「モハ1」をはじめ、「LSE(7000形)」、「NSE(3100形)」「SE(3000形)」、「HiSE(10000形)」、「RSE(20000形)」など歴代のロマンスカーを一堂に展示、間近に見られることで人気を呼んでいる。
 
 また、新宿から箱根湯元までの沿線を再現した「ジオラマパーク」も必見だ。約190㎡というジオラマとしては非常に広いスペースを有するが、沿線の街並みや風景が忠実に再現されていて、細部にわたる作込みは目を見張る。空間演出では、ジオラマ後方のパノラマスクリーンに夜明けから夜までの環境演出を実施(約36分)。その後、映像、音響、照明による約9分間のジオラマショーも行なわれ、音楽も交えた2つのプログラムが観賞できる。
 
 さらに鉄道ミュージアムには欠かせない運転シミュレーター「ロマンスカーシミュレーター“LSE(7000形)”」も見逃せない。1980年運行のLSE(7000形)を活用し、運転席から撮影した映像を使用しているため運転士の疑似体験ができる。シミュレーションは、「秦野→本厚木」「本厚木→町田」「成城学園前→新宿」の3コースが用意され、難易度も入門、初級、上級から選択できる(入門レベルは成城学園前→新宿のみ)。
 
 なおコロナウイルス感染対策として、ミュージアムへの入館は事前予約制となっており、人数についても1時間当たり400人に制限している。営業時間は10時から18時までで、料金は大人(中学生以上)900円、子ども(小学生)400円、幼児100円(3歳以上)と低めに設定されている。

最初の展示スペース「ヒストリーシアター」では、小田急線開業当時の車両「モハ1」(1927年~1960年)を展示する
 

新宿から箱根湯元までの沿線の街並みや風景を再現したジオラマ(写真は江ノ島周辺)。「ジオラマ運転体験」では、ジオラマ内を走るロマンスカー・GSEと江ノ電・500形を運転できる(3分100円)

約190㎡もの広さを誇るジオラマ。映像演出として、刻々と変わる街並みのなかをロマンスカー(10車種)と通勤電車(5車種)が走る「小田急線の1日」(約36分)を上映、その後にジオラマショー「時間と距離のロマンス」が流れ。計45分間のプログラムが観賞できる

1980年から約40年運行のLSE(7000形)の運転台を使用した「ロマンスカーシュミレーター」。運転操作機器をそのまま活用し、運転席から撮影した映像を使用しているため、運転士気分を体験できる
 
 

「成城学園前→新宿」のコースでは、新宿駅に電車を停車させるという貴重な体験ができる

  エンタメ関係者必見!!

エンターテインメントビジネス[No.46]

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