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eスポーツエリア24

プレイヤー2人を金網で囲ったオクタゴンでは、臨場感あるプレイを楽しめる

 

文具、雑貨卸企業がeスポーツ事業に参入
自社ビルに総席数60席の施設を開業

 2023年8月12日、東京都蒲田にeスポーツ施設「hangout eスポーツエリア24」がオープンした。運営は、文具や雑貨などの企画開発、販売などを行なう㈱加登屋(かどや)。eスポーツ施設の開発、運営は初で、同施設を契機に新規事業としてスタートする。
 
 同施設は、同社所有のオフィスビル(地下1階地上8階建て)の1フロア(延床面積約90㎡)にて展開。総席数は60席。臨場感あるスタジアムのような設計デザインを施した。
 
 メインとなる「オープンエリア」には階層を設け、2階席と3階席を配す。オープンエリアにはモニターが複数設置してあり、イベントなどの大人数利用もできるほか、少人数利用や1人利用もしやすいレイアウトとしている。
 
 またオープンエリア内には「オクタゴン」と呼称する八角形の金網で囲われた2席を用意。席は向かい合う形で置かれ、主に1対1で対戦するゲームの利用を想定する。
 
 さらに、MMO(大人数が一つのゲームに同時参加するオンラインゲーム)などを存分に楽しめるよう、ノイズキャンセリング搭載ヘッドセットと4Kモニターを備えた「特化席」2席も用意した。
 
 そのほか、団体・チーム利用に最適な「個室」も2室(各5席)配す。
 
 加えて、ゲームプレイ以外の場としての役割も果たす。「eスポーツを楽しむ場としてはもちろん、コミュニティの場としても醸成していきたい」と同施設店長の永田寛人氏が話すように、人工芝を敷いた「ブレイクエリア」も設置。エリア内にはモニターが設置され、休憩しながら、他プレイヤーのプレイ映像の鑑賞ができる。
 
 同施設の利用にあたっては、ホームページ経由で会員登録が必要となる。会員ページで表示されるQRコードを入口のリーダーにかざし、入館証を発券、その入館証を別のリーダーにかざし開錠、入場し、受付する流れ。精算はセルフレジにて行なう。
 
 料金(税込)は基本、3時間ごとのパック制で、3時間1,150円、6時間1,900円。個室は1時間2,100円。貸切り利用も可能だ。
 
 客層は、初心者からプロeスポーツチームの利用まで幅広く訴求する方針。年齢では18~20歳代をコアとする。商圏は5km。
 
 平均滞在時間は約3時間、平均客単価は約1,300円に設定。スタッフ体制は、まずは常時1~2人体制で行ない、稼動状況をみつつ調整する。
 
 永田氏は、「今後、大会やイベントなどの開催も行ない、施設を盛り上げていきたい」と意気込みを話している。

所在地

東京都大田区蒲田5-24-2
昭和ビル5階

オープン

2023年8月12日

事業・運営主体

㈱加登屋

延床面積

90㎡

席数

60席(オープン席 50席、個室 10席)

料金(税込)

3時間1,150円、6時間1,900円、9時間2,600円、12時間3,100円
個室料金1時間(1部屋2,100円)

営業時間

24時間営業

JR蒲田駅から徒歩5分、京急蒲田駅から徒歩10分に位置
 

羽田空港からも車または電車で約30分と至近にあり、全国からの利用、またインバウンド利用も見込む

チームや団体で集中してプレイできる「個室」は2部屋用意

秘密基地のような感覚を味わえる2階席と3階席

初心者やソロプレイがしやすい空間にもなっている
 

個室への入口はプロジェクションマッピングが投影され、動線が現れるといったワクワクする仕掛けを施した

 
 

ブレイクエリアは、外の景色を眺めつつ、他プレイヤーのプレイの様子をモニターで鑑賞できる

飲み物や軽食も販売する

施設入口。会員登録したうえ、右側のリーダーにQRをかざすと、左側の機器から入館証が発券される仕組み