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イオンファンタジーが手がけた
エンターテインメント型グランピング施設がオープン

門からアプローチ通路を進んだ先に特徴的なエントランスが目を引く本館(宿泊棟)が現われる

 

 ㈱イオンファンタジーが、山梨県上野原市に“エンターテインメント型グランピング施設”と位置づけた「ミューの森」を7月21日にオープンした。山梨県から上野原市に譲渡された「ゆずりはら青少年自然の里」をリニューアルしたもので、同施設の指定管理者に採択された同社が、既存の本館(宿泊棟)を改修するとともに、常設テントエリアなどを整備した。指定期間は2023年4月1日~33年3月31日までの10年間となる。
 
 入口の門からアプローチ通路を進むと、左右にウイングを広げた本簡に到着する。本館には18室の客室のほか、ダイニングカフェ(室内40席+テラス約20席)、レセプション、大浴場などがあり、大浴場はグランピング施設の宿泊客も利用が可能となっている。新たに整備されたグランピングテントエリアは森に近い高台にあり、2種・12帳のグランピング施設やシャワー・トイレ棟などを配した。本館客室とグランピングの全室には、テーブル、イス、ガスグリル、シンクなどを設置したデッキを備えている。
 
「かつて“ミューの森” の民が暮らした(架空の)村」というバックストーリーを設けた点も、同社らしい着想である。このバックストーリーに基づいて施設づくりを行なっただけでなく、さまざまなアクティビティを企画した。
 
 自然のなかでゆったりとした時間を過ごすことを謳うグランピング施設が多いなか、ミューの森は1日では遊びきれない“エンターテインメント型” という価値を訴求する。年間宿泊客数は約1,5000人、日帰り客を含めた年間入場者数は5万人が目標である。

本館客室、グランピングテントにはすべてデッキスペースを設けた

「ミューの森」の民が残した石碑などを巡りながら謎を解く「フォレストミステリー
アドベンチャー」