KARAOKE NEW TREND


2021年12月10日

大型レジャー・商業施設に
憩いの場としてボックス型カラオケ導入
――大洗 SEASIDE STATION(㈱Oaraiクリエイティブ マネジメント)


 
 「大洗 SEASIDE STATION」は、 JR大洗駅から徒歩 15分、茨城港に隣接する立地に、大型レジャー・商業施設として 2018年にグランドオープンした。
 
 もともとは 2006年にアウトレットとしてオープンしたもので、その後、東日本大震災の津波被害や経営企業の撤退などの苦難を経て、㈱ Oaraiクリエイティブ マネジメントが運営企業となり、再生を図ったもの。
 
 同社は今年7月、施設内の無料の休憩所「お休み処 浜茶房」に「COCOKARA」を 1台設置した。たとえば来町者が大洗町散策を楽しんだ後、休憩がてらカラオケを楽しみコミュニケーションを深めてもらいたいという思いに加えて、同社が重視しているのが、地元客のレクリエーションの場としての活用である。
 
 「周辺に本格的なカラオケボックスが少ないため、地元のお客さまが、施設に立ち寄って気軽にカラオケが楽しめるような運営を目指していきたい。有料のドリンクコーナーの開設も予定しており、コロナ禍で自粛を余儀なくされた、若者から年配客、さらにファミリーと、さまざまな客層の憩いになればと考えています」(同社代表取締役・常盤良彦氏)。
 
同社は東日本大震災後、大洗まいわい市場前に特設リングを設置して、「ビアガーデンプロレス」を実施するなど、復興と地域活性化に向けたユニークなプロジェクトを展開してきた。
 
 「今後は、地域の方々が集い、楽しめるイベントとして、ビアガーデンやカラオケ大会なども企画したい。また、現在、『キッザニア』にヒントを得て『オッサニア』のキーワードで、大人世代が趣味で収集・制作したプラモデルなどの作品を施設内で展示・販売でき、趣味人がゆっくりとくつろげる場所づくりに取り組んでいます。そうしたイベント目的で訪れた県外のお客さまに、大洗町のさまざまな観光資源を体験していただき、何度もリピートしてもらえるような運営を目指していきたいと考えています」(常盤氏)。