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最新号 PICK UP

[特集]大阪・関西万博開幕

EXPO2025
大阪・関西万博

ゲートを抜けると公式キャラクターのミャクミャクが迎えてくれる


 

未来社会の姿、海外文化、エンタメショーなど、
バラエティに富んだ体験が楽しめる

 大阪湾の人工島・夢洲で 413日から 1013日まで、大阪・関西万博が開かれている。 158の国・地域と 7つの国際機関、 8つのシグネチャーパビリオン、国内外のパビリオンなどが出展する一大イベントで、日本での万博開催は 2005年の愛・地球博以来、 20年振りとなる。東京ドーム約 33個分という広大な敷地にはシンボルとなる 1周約 2kmの大屋根リングをはじめ、その外側に日本館や民間パビリオン、リング内側にはシグネチャーパビリオン、外国パビリオンなどが配置され、見所は多い。
 
 なかでも注目されるのが大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化したパビリオンだ。たとえば、 2050年の健康診断を想定した大阪ヘルスケアパビリオンの「カラダ測定ポッド」では、衣服を着たまま全身をスキャンすることで自分の「カラダ年齢」を測定。髪、肌、視覚、脳、筋骨格、歯、心血管の 7項目を 5段階で診断してくれる。そして、「ミライのじぶん」ルームではその診断結果をもとに生成された 25年後の自分の顔が表示される。未来の自分を意識することで現在の生活を見直すきっかけとし、「未来は変えられる」ことをテーマとしている。
 
 また、 8つのシグネチャーパビリオンも必見だ。人間とアンドロイドが共存する未来生活を提示する石黒浩氏プロデュースの「いのちの未来」、デシタルによる自分のアバターと対話体験ができる落合陽一氏の「 null?」、食を通じていのちを考える「 EARTH MART」など、興味深いコンテンツが多数揃う。さらに、ウオータープラザでのスペクタクル水上シヨー「アオと夜の虹のパレード」、 EXPOホール外壁でのプロジェクションマッピング、ドローンショーも毎夜開催され、その他イベント含めエンターテインメントのラインナップも充実している。
 
 開幕後も大阪・関西万博への批判的な報道が散見されるが、自分なりのテーマを決めて現地に赴き、五感を通して体験することをお勧めしたい。大屋根リングや各パビリオンの建築物を見るだけでも楽しめるし、飲食をはじめ世界各国の文化に触れられるまたとない機会である。ネット社会全盛にあって未来の社会の姿をうかがい知るリアルな体験の場として、訪れる価値は十分にある。
 

シンボルとなる大屋根リングは世界最大の木造建築物となる


 

東ゲート側の大屋根リング上から見た会場風景


 

小山薫堂氏プロデュースのシグネチャーパビリオン「EARTH MART」


 

ロボット科学者・石黒浩氏プロデュースのシグネチャーパビリオン「いのちの未来」


 

バンダイナムコホールディングスの「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」
©️創通・サンライズ


 

吉本興業ホールディングスの「よしもと waraii myraii館」