神戸須磨シーワールド

「オルカスタディアム」のメインプールで行なわれているシャチのパフォーマンス。体長5.2mのシャチがジャンプする姿は圧巻
Park-PFIの導入で規模を拡張
ホテル新設し、初年度200万人見込む
スマスイとして長年親しまれてきた神戸市立須磨海浜水族園が去る6月1日、「神戸須磨シーワールド」としてオープンした。民間資金とノウハウを導入するPark-PFIを活用し、須磨海浜公園の再整備を行なう「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業」の一環として建設され、総事業費370億円(うち水族館整備に270億円)という一大プロジェクトだ。事業主体は㈱サンケイビルを代表企業とする神戸須磨Parks+Resorts共同体で、施設運営管理は鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)を運営する㈱グランビスタホテル&リゾートが行なっている。
延床面積はスマスイの約1.5倍となる2万4,284㎡に拡張された水族館の存在感は圧巻だ。須磨海浜公園に沿った形で西日本唯一のシャチ展示を行なう「オルカスタディアム」、イルカショーが人気の「ドルフィンスタディアム」、魚類やアシカ、ペンギンなどを展示する「アクアライブ」の3棟が連結する形で配置されている。また、再開発に合わせ「神戸須磨シーワールドホテル」も新設され、滞在型リゾートとしての魅力を高めている。
最大の見所は、なんといってもオルカスタジアムでのシャチのショーであろう。水上を力強くジャンプするシャチの姿は優雅であり、観る者を魅了する。また、同スタジアム1階にはシャチを水槽越しに鑑賞しながら食事ができるビュッフェレストラン「ブルーオーション オルテカスタジアム」を併設し、人気を呼んでいる。水族館の生きもの展示数は560種、1万9,000点で、そのうち92%がスマスイからの継続展示である。
スマスイは1987年7月にオープンし、初年度は250万人以上を集客、都市型水族館の先駆けとして注目を集めた。しかしその後、海遊館の開館(90年)、阪神淡路大震災(95年)などの影響もあり入場者数は減少し、コロナ禍前(19年)には年間100万人台前半で落ち込んでいた。今回の新規オープンにより初年度は200万人を目標にかかげており、そのうちインバウンド比率は5〜10%を見込む。神戸空港から電車で約1時間、最寄り駅のJR須磨海浜公園から徒歩約5分と立地もよく、海外含め広域からの集客に期待が寄せられている。
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