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最新号 PICK UP

[特集]拡大するカラオケマーケットの可能性
 

ホテル・温泉旅館のカラオケ活用
伊香保温泉 ホテルきむら [群馬県渋川市]


個人・ファミリー客の取り込み強化で

既存の宴会用個室をカラオケルームに転用

大宴会場や会議室を擁し団体客で盛況も
近年マーケットの変化で客層の拡大図る
約1,900年前に開湯したとされ、万葉集にもその名が詠まれるなど長い歴史と伝統をもつ群馬県・伊香保温泉。草津温泉と並ぶ県内有数の温泉郷として、多くの観光客が訪れる。温泉街の中心地には365段もの石段が続く“石段街”があり、周囲に温泉旅館や土産物店が集積するなどして伊香保温泉のシンボル的存在となっている。
 

 
その“石段街”からやや離れた場所に建つのが「ホテルきむら」だ。「高砂館」「ロイヤル館」「プリンス館」の3棟からなり、総客室数は60室を誇る。大浴場、露天風呂、サウナなどの多彩な温泉設備は、浴場の床面を畳敷きにした「畳風呂」として、同ホテルの名物のひとつとなっている。また、ポップインアラジンとシモンズベッドを備えた客室や、露天風呂付き客室といった豪華設備も大きな“売り”だ。なかでも最上階に設けられた「貴賓室」は、15畳、8畳、応接室の3室を備えた広い客室スペースに、ジャグジー風呂や最高級マッサージチェアなどを備える高客単価ルームとなっている。
 
一方で、150畳の広さをもつ大宴会場や会議室なども備えており、企業の社内旅行をはじめとする団体客利用にも対応する。
 
創業は1919(大正8)年。もとは石段街の近くにあったが、60年ほど前に現在の場所に移転。その後、昭和後期から平成にいたる国内好景気を背景にロイヤル館やプリンス館を増設して、団体客などの取り込みを図っていったという。
 
ただ、近年は、長引く景気低迷により団体利用が徐々に減少しており、コロナ禍を経てその傾向はさらに強まっている。こうしたマーケットの変化に対応するため、同ホテルでも個人客やファミリー客の獲得に注力するようになっており、2000年代以降には幾度か改装工事を実施。「畳風呂」や「貴賓室」なども、個人客やファミリー客への訴求力を高めるために開設されたものだという。
 
直近の改装工事は今年11月5日 12月中旬の期間に実施されており、1階の広いロビーラウンジにキッズコーナーを新設するほか、本棚と読書スペースを備えたロビーを開設するなどして、個人客やファミリー客への訴求力をさらに高めている。
 
「当館の最大の特長は、良質な温泉と旬の食材を活かしたコース料理、快適性重視の客室空間であるわけですが、さらにプラスアルファの要素として、ご家族で楽しめるキッズコーナーの新設を企画しました。ボールプールなど多彩な遊具を導入する予定で、フロントの正面で展開することで常に人の目が行き届き、お子さんを安心して遊ばせることができます」と、常務取締役の木村文久氏は語る。
 
需要減の宴会場をカラオケルームに転用
今後は利用者へのアピール強化に注力
同ホテルでは2024年9月1日に、カラオケルームを2か所開設した。それまで個室対応の宴会場として使用していたスペースを改装したものだ。
 

 
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