[注目施設レポート]
ティフォニウム 新宿
ホテル内に常設施設として展開
宿泊客への訴求で集客も伸長
ティフォン㈱は8月30日、「京王プラザホテル」(東京都新宿区)の南館2階に、「ティフォニウム 新宿」を開業した。同社による常設の“XRテーマパーク”としては2017年10月に開業した「ティフォニウムお台場」(東京都江東区)に続く2施設めである。
㈱京王プラザホテルの親会社である京王電鉄㈱では、22年度からオープンイノベーションを推進していた背景もあり、ホテルに新たに「遊ぶ」「楽しむ」を付加するコンテンツとして、元々は飲食店だったスペースにテナントとして出店に至った。
アトラクションはウォークスルー型の「コリドール」「IT/イットカーニバル」、ライド型の「タロットVR:アルカナ・ジャーニー」「かいじゅうのすみかVR」の全4種類を展開。ウォークスルー型の人気が高く、IT/イットカーニバルが4種のなかで一番人気だ。一方でウォークスルー型がどちらもホラー系で対象年齢も13歳以上であるため、ホラーが苦手な層や子どもでも楽しめるライド型アトラクションも配することで幅広い層へ体験を提供できるようにしている。
宿泊客への訴求に注力。宿泊客への割引き、館内サイネージでの告知、カードキーケースへの案内掲出といった、さまざまな施策をホテル側と連携しながらきめ細かに実行しており、利用者数も右肩上がりに増加をみせている。
リトルプラネット
ダイバーシティ東京プラザ
フラッグシップ店舗をリニューアルオープン
“遊びが学びに代わる”がコンセプトの次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を全国に展開している㈱リトプラが、「リトルプラネットダイバーシティ東京プラザ」を2024年7月13日にリニューアルオープンした。
同パークは、ダイバーシティ 東京プラザ5Fに店舗を構え、約90坪の空間に16のアトラクションが設置されている。今回のリニューアルで、ティラノサウルス「ディーノ」のシッポを縄跳びのようにジャンプでよけて楽しむアトラクション「DINO JUMPING/ふしぎな大繩跳び」が新たに追加され、紙に描いた絵が動き出す「DR AW YOUR WORLD/命がやどるお絵かきの世界」が常設化された。
また、今年6月に同社から新登場したトレーディングカード(トレカ)を組み合わせた体験型アトラクション「MAZEMON GENERATOR/AIモンスター生成ラボ」は、生成AIを活用した体験型アトラクションとして、新感覚のアソビを提供する。既存のものも含め、各アトラクションにアソビを通したマナビを設定することで、アソビの先に気づきや発見を促すことを特徴としている。
受付にはセルフ受付ゲートを導入し、事前にオンラインチケットを購入することで、QRコードをスキャンするだけでスムーズに入場可能となった。
東京ドームシティ アトラクションズ
「XRミッション バトルワールド2045」
最新デバイスの技術を存分に活かしつつ
チームで競い、繰り返し楽しむ仕掛けも
東京都文京区にある「東京ドームシティアトラクションズ」のジオポリスゾーン地下1階に11月1日、XRシューティングアトラクション「XRミッション バトルワールド2045」がオープンした。㈱東京ドームが企画立案からゲーム開発、監修までを手がけたオリジナルコンテンツで、企画開発を㈱日本XRセンターがパートナーとして担当している。
昨年10月に発売したヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 3」を装着してプレイするフリーローミング(自由歩行型)アトラクションで、最大4人がチームを組んで参加可能だ。Meta Quest 3のMR(複合現実)技術を使った常設のウォークスルー型マルチプレーヤーシューティングゲームは世界初。今年8月に開催された世界最大級の拡張現実と仮想現実技術のカンファレンス「Augmented World Expo Asia 2024」ではVR部門最優秀賞を受賞した。
プレイヤーは2045年を舞台に、暴走するAIロボットから未来を守る「タイムガーディアンズ」の一員となり、巨大ロボット「アノーマリー」を倒すべく奮闘するというストーリー。プレイ後にはチーム・個人ともにスコア・ランクを確認できることに加えて、シーズンチームランクが設定される点が特徴だ。
東京ドームでは、同アトラクションの外部展開も検討している。遊園地・テーマパークへの導入だけでなく、ホテルや商業施設などにおける空きスペースの収益化コンテンツとしても展開拡大を図っていく方針である。
IMMERSIVE JOURNEY
グループごとに同時に75人体験できる
大規模フリーローム型XR施設
横浜駅東口に近接する商業ビル「アソビル」内3階に、国内最大級のXRエンターテインメント施設「IMMERSIVE JOURNEY」が12月1日オープンした。
来場者は、映像・音響一体型の最新XRヘッドセットを装着し、他の参加者とともに、広い空間を自分の足で自由に歩き回りながら体験できるフリーローム型。約1,000㎡のスペースで、最大同時体験人数は75名。4名までのグループ単位で出発し、体験時間は約45分となる。
フランスのExcurio社が開発したXR体験フォーマットで、パリ発にて世界15都市以上で150万人を超える人々を魅了したコンテンツ。壁や床に表示されたマーカーを認識することで、グループごとにストーリーの進行を管理し、空いた場所を活用しながら位置管理を行なう。
開館第1 弾作品となる「Horizon of Khufu(ホライゾン オブ クフ)」は、4,500年前の古代エジプトを舞台にしたクフ王とピラミッドにまつわる作品。「時空の制約から解放された冒険者たちは、ピラミッドの頂上からギザ、カイロを望み、「太陽の船」でナイル川を航行、ピラミッド内を探検し、4,500年前の古代エジプト人の神聖な儀式にたどり着く。」というストーリー。
事業主体となったのは、ヴェネチア国際映画祭XR部門に5年連続でノミネートされる㈱CinemaLeapで、2019年に設立されXR技術で映画制作を行なうなど、XR体験をざまざまなプロジェクトで推進するクリエイティブカンパニーで、TOPPAN㈱が協力した。
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