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イマーシブ・フォート東京

メインアトラクションの「ザ・シャーロック-ベイカー街連続殺人事件-」。演者48人が2フロアで展開する演劇は、何度もリピートしたくなる


ゲストは演者の至近距離で演劇鑑賞
従来にない没入体験が魅力

 世界初のイマーシブ・テーマパークとして注目の「イマーシブ・フォート東京」が去る3月1日、東京お台場にオープンした。イマーシブとは英語で”没入感”を意味するが、開発・経営にあたる㈱刀の森岡毅代表取締役CEOは「従来型のテーマパークを圧倒的に凌駕する完全没入体験を、鑑賞者ではなく当事者として体験する場」とイマーシブ・テーマパークを定義している。没入感を体感するエンターテインメントは、2000年代初頭にロンドンに登場したイマーシブ・シアターが発祥とされている。観客は固定席に座って鑑賞するのではなく、自ら会場内を動き目の前で演者の芝居を鑑賞することで物語に参加できる点が特徴だ。イマーシブ・フォート東京では、このイマーシブ・シアター形式のアトラクションを館内でいくつも同時に行ない、ここにしかない体験価値を提供している。
 
 アトラクションで人気なのが「ザ・シャーロック −ベイカー街連続殺人事件−」。演者48人が2フロア(約3,000㎡)を使って演劇を行なうもので、体験時間は約90分間、最大180人の同時参加が可能だ。ゲストはバーエリア「The Entropy」に集められ、最初にレクチャーを受ける。レクチャー後にアトラクションのスタートとなるが、行動は自由。エリア内のさまざまな場所で役者たちが演技を行なうが、メインキャストのシャーロック・ホームズと行動をともにするのもよし、事件現場に残り被害者や関係者の様子を見たり、次の事件が起きそうな場所を探すのも自由だ。つまり、ゲストがどのように行動をするかによって作品の楽しみ方大きく変わるため、何度か鑑賞しても楽しめる仕掛けとなっている。
 
 チケットは複数のアトラクションが楽しめるパスポート制で、最も廉価となる「1dayイマーシブ・パス・カジュアル」が大人6,800円、子ども3,000円。メインの「ザ・シャーロック−ベイカー街連続殺人事件−」が体験可能なパスポートは大人9,800円、子ども6,000円。そのほかにもメインアトラクションがセットとなったパスポートも用意されている。

「スパイ・アクション!」は観客参加型の演劇で、演者と一緒に物語が進行するのが特徴

飲食を楽しみながら鑑賞できるイマーシブ・レストランショー「ザ・キャバレー」