太陽の塔プロジェクションマッピング
万博記念公園
マッピングではめずらしい手書きによるアニメーションを採り入れ、新鮮味を打ち出した
手書きアニメーション採用
AIによる動画生成で新しさ表現
3月9日から大阪・万博記念公園でスタートした「アート&サイエンスフェスティバル」のナイトイベントとして、太陽の塔でプロジェクションマッピングが開催された。アート&サイエンスフェスティバルは大阪府が推進する「2025年大阪・関西万博と連携した万博記念公園魅力発信事業」の一貫として実施されたもの。マッピング上映のほか、EXPO’70パビリオンでは70年万博当時の約1,000カットの記憶映像を活用した空間演出なども行なわれ、来年4月に開催が迫る2025年大阪・関西万博の機運を盛り上げるイベントとして開催された。
’70大阪万博のシンボルである太陽の塔では、さまざまなプロジェクションマッピングが行なわれてきた。今回は新作に加え、2011年から2018年のアーカイブも同時上映され、毎回マッピングを楽しみにしているリピーター、はじめて鑑賞する来場者にも見応えのある内容となった。
コンテンツの企画・制作にあたった㈱シムディレクト、㈱タケナカ(11年~18年のコンテンツも担当)によると、今回は5年振りの開催となり、過去8回ぶんのコンテンツも上映されるため、新作の制作にあたっては過去の制作手法にこだわらず、新たな手法をとったという。具体的には、コンテンツは手書きによるアニメーションを採用。通常、マッピングで手書きのアニメーションを採用するケースはほとんどないが、アナログ的な手法を用いることで親しみや懐かしさを感じさせ、従来のマッピングとは違った印象を与えることに成功した。また、AIによる動画の生成を行なうことで、コンテンツのクリエティビティの向上も図った。
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